【引っ越し】重い荷物を安全に運ぶために気をつけたいこと6選!
引っ越しでは重い物を持ち運ぶなど、慣れない作業も多くあります。慣れない作業で心配な事は、持ち運び時のケガです。
引っ越し時にはどのような危険性があるのかを事前に知ることで、ケガのリスクを下げましょう。そこで今回は重い荷物を運ぶために気をつけたいことについてご紹介していきます。
1.重量物の運搬作業
重い荷物を持つことで心配なのがぎっくり腰です。年齢によっては20代でもぎっくり腰になる人もいます。自分の力を過信せずに無理は避けましょう。
男性は20kg(女性は12kg)以上の荷物は注意!
中央労働災害防止協会によると、重量物を取り扱う際の重量の制限については、腰痛予防から考えると、男性は体重のおおむね 40%以下となるように努めることとしています。更に女性の持ち上げ能力は男性の60%程度と言われているそうです。
これだけでは、ピンと来ないかもしれませんが、例えば体重70kgの男性なら、70kg×40%という計算となり、持ち上げても大丈夫な荷物は28kg以下となります。
女性の場合は分かりにくいのですが、体重が60kgの女性なら60kg×40%×60%という計算になり、14.4kg以下という解釈で良いと思います。
引っ越しでなくても、企業の独自の取り組みで、荷物を持つ場合男性は20kg以下まで女性は12以下kgまでなど、制限しているところもあるようです。
これらの数字はただ目安ですので、重い荷物を持つのが厳しいと思ったら無理せず2人で持つなどしましょう。もし単身の方で重い荷物を運ぶ場合は、数字を参考に持つべきかどうか判断しましょう。重い場合は無理せず引越し業者に依頼するのが良いでしょう。
ダンボールを運ぶコツ
重たいダンボールを運ぶのは大変な作業になりますが、いくつかの点に気をつければ腰への負担を抑えて運ぶことができますよ。
- しゃがんで持ち上げる
床からダンボールを持ち上げる際は、しゃがんで体をダンボールに近づけて持ち上げるようにしましょう。
腕の力だけで持ち上げようとすると腰に負担がかかります。片膝をついて持ち上げると脚の力で持ち上げることができますよ。
- ダンボールは対角線にもつ
対角線になるようにダンボールの手前側と奥側の角を持ちましょう。対角線で持つと安定した姿勢で重さを支えることができます。
また、背筋を伸ばした状態で持つことで腰への負担を減らすことができます。
- 重たいダンボールを上にして運ぶ
ダンボールを一気に2つ運ぶ場合は、重いものが入ったダンボールを上に、軽いダンボールを下にして運びましょう。体の重心(お腹の少し上あたり)とダンボールの重心が近づくと、軽く感じやすくなるんです。
ダンボールを一つだけで運ぶ場合も、軽いものを下に入れておいて上に重たい荷物を入れると通常よりも軽く感じるはずですよ。
参考
2.家具・家電の落下や転倒
大きな家具・家電は、持ち手が無く持ちにくい事もあります。更に重いとなると急な落下に注意が必要です。
落下でモノが壊れるだけならまだしも、足に落として骨折なんて事もあるかもしれません。背の高い家具などは重い家具でも安定性が無く、傾斜や強風によって倒れる事もあります。
一時置きにも注意しましょう。
3.エレベーター
意外に危険なのがエレベーターです。ロープや紐が垂れている事に気付かずエレベータの中と外にまたがる状態になると大変危険です。
引っ越し業者の方も作業の終わった後のジャバラの長い紐には注意が必要です。犬のいる家庭では、引っ越しに関わらずリードを短めに持ったり、抱っこしてエレベーターに乗ったりすることが理想です。
4.トラックからの落下
高速道路などで、落下物をみたことありませんか?あの落下物は落とし主の責任です。落下物を避けようとして事故が起こっては大変です。
屋根の無い荷台のトラックで運ぶ場合には、特にしっかり荷物を固定してください。ロープで頑丈に固定していたつもりでも、走行中の振動で荷物が落下する危険もあります。
重い荷物を車に乗せる際は、乗せた後にドアがしっかり閉まっているか、移動時の衝撃で固定したものが倒れないかなど、事前に確認しておくことが大切です。
5.台車に乗せた荷物
重い荷物を台車に乗せたまま、休憩。ちょっと待って下さい。平らな所に台車を置いていたつもりで、実は斜面なんてこともあります。
台車の荷物が動いてしまって、車にぶつけてしまったという話は良く聞く話です。気をつけてくださいね。
6.運転はいつもよりもスピードを落として
荷物を乗せた車は、空(から)の車よりも重量があるので同じスピードで同じようにブレーキをかけたとしても制動距離が長くなります。
普段の自家用車と、荷物を積んだトラック。同じように運転してはいけないのです。スピードを落として、いつもに増して安全運転を心がけて下さい。
まとめ
一般の方が引っ越し作業をする場合は、多くても年に1~2回と慣れない作業になります。搬入・搬出の前に危険予知をして、ケガの無いように心がけて下さいね。
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著者プロフィール
パピヨン
夫が引越し業者で働いていた経験があり、引越し業界の内部情報のネタが豊富です。