食器などの割れ物を梱包する方法まとめ
引っ越しの梱包で最も気を遣うのが、コップやお皿などの割れ物です。食器類は、配達業者さんであっても荷物の箱に「ワレモノ」シールを貼るくらい気を使わなくてはならないものなのです。
例え配達業者さんや引越し業者さんが気を使って荷物を積んでも、包み方や入れ方次第では、食器類は割れてしまう可能性があります。
割れにくい梱包の仕方を身に着けて、これから迎える引っ越しに活かして頂けたら幸いです。それでは早速食器などの割れ物を梱包する方法についてご紹介していきます。
割れ物の種類
割れ物の食器類には、お皿やお椀、茶碗、コップ、丼ぶりなどがあります。一般的に陶器やガラスで出来ているお皿や茶碗は割れやすく、お椀などは木製なので割れにくいですよね。
コップ
コップとは素材や形に関わらず飲み物用の容器の総称です。またコップにはガラス以外に紙・プラスチックなどで出来た容器もありますね。
カップ
取っ手付きのものはカップといい、主要ですとマグカップ、コーヒーカップ、ティーカップがあります。
取っ手がある陶器などは、後にも触れますが取っ手部分が割れやすいので引越し時には注意が必要です。
グラス
飲み物の容器でガラス製のものはグラスといい、ワイングラス、シャンパングラス、タンブラーグラスなどがあり通常ガラス製です。洋風の杯とも言われています。
グラスも割れやすいので梱包に気を付ける必要があります。
お皿
お皿も平たいものからボウル型など形によって梱包方法も変わってきます。
割れ物を梱包するポイント
1.食器は材質と厚さによって割れやすさが異なる。
当然、コップやお皿などの割れ物は材質によって割れやすさが異なります。木製のお椀やプラスチック製のコップを落としても割れないことを想像するとよく分かると思います。
最近では陶器のように見えても割れにくい食器が多く流通しておりますが、一般的な食器との見分けは難しいです。
また割れやすさは食器の厚さ・質量によっても変わってきます。
2.形状のある部分は、重点的に梱包する
形状のあるものは、特に割れやすいです。細い部分や薄い部分、先端部を重点的に梱包することが大切です。
例えばワイングラスの細い部分や急須の注ぎ口、カップの取っ手などは割れやすい部分になるので、全体を梱包する前にさらに梱包しておくと良いです。
3.食器は1個ずつ梱包が望ましい
基本的に、割れ物は1個ずつ梱包することが望ましいです。お椀やプラスチックであっても、運搬中は少なからず振動で擦れてしまうので、欠けたり傷ついたりする可能性があるからです。
一方で、スプーンやフォーク、箸などは布で包んで梱包したり、輪ゴムで梱包してから布で包んだりしたほうがバラバラになりにくく、運搬時の音も気にならないでしょう。
梱包テクニック動画集まとめ
引越し時の食器梱包で参考になる動画を集めてみました。皆さん様々なテクニックを公開されていますが、その中でも取り入れやすいものをピックアップしてみました。
新聞紙をクッションに使う
1.まず初めにお皿やコップなどの割れ物食器をクッションペーパー(緩衝紙)で包みます。
2.ねじった新聞紙をダンボールに敷き詰めたら、その上に緩衝紙で包んだ食器を上に乗せます。
3.さらに食器の周り・上に新聞紙を詰め、ダンボールを閉めます。
以上が新聞紙をクッションにした梱包方法になります。トラックの中で揺れることがあっても、食器同士が新聞紙と緩衝紙によって擦れることがないため安心できます。
割れ物の包み方
こちらの動画は、新聞紙を使って食器を包む方法をご紹介しています。包み方なので緩衝紙を使う場合でも役立ちます。ぜひ参考にしてみてください。
ワイングラスの梱包方法
強度が弱く壊れやすいワイングラスの取っ手(ステム)部分を何重にも包んで強度を強くした後に、周りを包んでいくことがポイントになりますね。この後にもご紹介しますが、ダンボールに入れる際は横向きはNGで、縦向きに入れていきましょう。
引っ越し業者プロの梱包方法
さすが引っ越しのプロ。とても手際が良いですよね。梱包のポイントとして、縦長の食器は横向きにして包む様にしています。
梱包材に重要なのはクッション性
梱包材に最も適しているのは、クッション性が高いものです。割れないように包むのが目的ですから、材質は何であれ食器を保護できることが重要です。
ホームセンターなどでは初めから食器の大きさ程度の緩衝材や梱包材が売っています。面倒でなければ大きな緩衝材(プチプチシートなど)をはさみで切って使用すると、安上がりに済みます。
もっと安く済ませたいのであれば、新聞紙や広告紙を使用する方法もあります。その際は、そのまま包まず一度ねじることで紙自体にクッション性を持たせることが重要です。
梱包素材として使えるもの
- 新聞紙
- プチプチシート
- 緩衝材、梱包材
- タオル
私はタオルをクッション素材として使用しています
裏技としては、タオルやバスタオルを使用するという方法もあります。緩衝材や新聞紙などを使った時よりも、ゴミも出ず荷物(タオルなど)が同梱出来るのでエコでありながら結果的に荷物の量が減る可能性もあります。
ダンボールに入れる時の注意点
ダンボールへ食器を入れるときには、普段使用したり収納したりするときの状態で入れましょう。無理な詰め方をすると割れやすくなります。
一つの段ボールに食器を入れすぎると重みで底が抜けることがありますので注意しましょう。
自力でダンボールを運ぶ場合は、段ボールの下の方にはタオルを敷き詰め、先に軽いものを入れて、上に重いものを入れると、持った時に軽く感じるので運びやすくなりますよ。
また、食器類は大きいダンボールではなく小さいダンボールに入れるようにしてくださいね。
ダンボールの側面や底面、上面は外部からの力が加わりやすい部分でもありますので、梱包した食器類をそのまま入れるのではなく、初めに緩衝材(新聞紙やタオルでもOK)を入れてから梱包した食器類を詰めていくことが理想です。
割れにくい入れ方
- 縦にお皿を入れる
運搬するときは縦に揺れる衝撃が多いので、食器類は横向きではなく縦向きに入れるようにしましょう。
- 隙間は埋める
段ボールの中に隙間があると、食器類が動いて割れやすくなるので、隙間がないように入れましょう。
まとめ
ところでコップはなぜ割れてしまうのでしょうか?
例えばガラス材を例にしてみてみましょう。割れやすいというイメージのあるガラスの硬度は、実は非常に高いです。
外部から力が加わったときに、ガラスへ圧縮応力(圧縮する力)と引っ張り応力(引っ張る力)がほぼ同時に発生します。
そのうちの引っ張り応力によってガラスは割れるのです。また、割れが発生する場合、ミクロ単位の細かい傷から割れの起因となることも少なくありません。
モノが割れることを防ぐには、割れやすい材料を選ばないことと、応力を集中させないことが大切です。
しかし陶器や陶磁器、セラミック類などの食器を購入している時点で割れやすい材質を選んでいることになりますから、食器へ出来るだけ力を加えないよう工夫させることが重要なのです。
引越し時のことまで考えると割れにくい素材の食器で揃えておくと、梱包が楽になりますよね。
どうしても食器類は割れ物なので、食器が割れてしまう可能性は十分あります。
そのために大事な食器類はしっかり一つずつ梱包しておけば、引っ越し後に食器類が割れていた!というトラブルを避けることができますよ。
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著者プロフィール
パピヨン
夫が引越し業者で働いていた経験があり、引越し業界の内部情報のネタが豊富です。