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賃貸退去時のエアコン・照明器具の取り外し、買い取りまとめ

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賃貸物件から退去する際、照明は置いていくべきか?エアコンが物件に無かったので自分で取り付けたが外さないといけないのか?など、モノによっては置いていくべきか持っていくべきか迷う方も多いです。

また賃貸物件を退去するときに、買い取り業者にエアコンや照明を買い取ってもらうことはできるのか?などの疑問を持つ方も多いです。

そこで、退去の時に置いていくべきか持っていくべきか迷うモノについて一般的にはどういった対処方法があるのかをご紹介したいと思います。

1.賃貸退去時には原状回復が基本

賃貸 退去 原状回復

借りていた賃貸物件を退去する時の基本は、原状回復です。

これは子どもが落書きした壁紙や破れてしまった障子紙を元に戻すなどといったことだけではなく、設備についても借りる前と同じ状態に戻さなくてはなりません。

その為、始めから部屋に付いていたモノはそのまま置いていき、後から取り付けたモノは、基本持っていくことになります。

少し迷う方もいると思いますが、ガスコンロやカーテンなども同様の対応が必要です。付いていたガスコンロやカーテンは、置いていく。後から取り付けたものであれば、持っていくようにしましょう。

参考:原状回復基礎知識|一般社団法人全国賃貸不動産管理業協会(全宅管理)

2.購入したモノを部屋に置いていくと買い取ってもらえる!?

とはいっても、なかなか取り外しが出来ない設備もあります。一般家庭が自分で設置することは多くないと思いますが電気設備水道設備などです。

借地借家法33条には、畳、建具その他の造作がある場合、それを賃貸人に買い取るように請求できる造作買取請求権について記載しています。

ここで指している造作とは取り外しの難しいモノで、客観的に便益を与えるモノと解釈されています。

エアコンは買取請求できる?

エアコンについては、請求が出来るという解釈が多い一方で、取り外しが出来るので請求は出来ないという解釈もあるようです。

大家さんのお気持ちを考えると請求というよりはお願いするといったところでしょうか。

いずれにしても賃貸人の同意が前提条件として必要で、契約書には特約として造作買取請求権が排除されている事も少なくないです。

その為、むやみに何でも請求できるというわけではありません。また、請求できる場合でも減価償却の考えがあるので購入した時の金額を請求できる訳ではないということを忘れてはいけません。

そのためエアコンの買い取りについては一度、大家さんか不動産会社に聞いてみましょう。

エアコンのクリーニング費用

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エアコンが元々備え付けてあり、そのまま置いていく場合にエアコンクリーニング費用を請求される場合も多いと思いますが、通常であれば借主が負担するのではなく、貸主負担の修繕になるので原則はエアコンのクリーニング費用は払う必要がありません。

 

しかし、室内でタバコを吸っていたり、契約書にクリーニング代が請求されることが記載されている場合は支払う必要があります。

3.後から付けたエアコンは絶対に取り外さないといけないのか?

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工賃を支払ってエアコンを外しても引っ越し先には既にエアコンがあるとか、エアコンの退去時の取り外しと引っ越し先での取り付けの工賃にもう少しお金をプラスする事で、新しいエアコンが購入できるといった場合、造作買取請求権を駆使してまで賃貸人に買い取ってもらわないまでも、出来れば置いていきたいという人もいると思います。

ウォシュレットについても同様です。そういった場合、賃貸人に了承を得る事で、置いていっても良いと判断される場合もあります。

契約書または仲介不動産会社に確認してみましょう

契約書にもそういった内容が記載されていることがあるので、まずは契約書を確認する事をお勧めします。

最終的には、賃貸人や仲介している不動産会社にその旨を伝え、どうしたらよいのか話し合いましょう。

ただし、契約書に記載されている場合は、基本的にはその内容に従わなくてはなりません。

退去時のトラブルを避けるために大切なこと

  1. 原状回復について事前に知識として持っておくこと
  2. 入居時に大家さんもしくは不動産屋に相談しておくこと
  3. 契約書面をしっかり確認しておくこと

オーナーさんと借主双方の請求相違によるトラブルを避けるためにも、上記3点が大事だと思います。ハウスクリーニング費用や経年劣化によるクロス貼り替え・エアコンの清掃等の原状回復は賃貸オーナーに原則回復義務があるので、退去費用で請求された場合は相談しましょう。

4.照明器具も置いていっても構わないケースもある

賃貸 退去 照明

賃貸物件では、照明器具が始めから付いている物件と入居時に照明器具が付いておらず自分で購入しなくてはならない物件があります。

前記に記述した通り、付いていた場合は置いていく。付いていなかった場合は外すことが基本ですが、照明器具については置いていっても良いと判断されることもあるようなので、困った場合には賃貸人や仲介している不動産会社に相談すると良いでしょう。

このようにオーナーとコミュニケーションを取ることで、照明器具を置いて行っても良くなるケースもあります。

まとめ

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以上の通り、賃貸物件では基本的には借りる前の状態に戻さなくてはなりません。何年も経つと借りる前がどういった状況だったか忘れる事も少なくありませんので、入居後すぐに部屋の写真を撮って残しておくのも良いと思います。

また、借りる前には契約書についてよく確認しておくことも重要です。エアコンなどは壁に穴を空ける工事などを伴う事も多いので、必ず賃貸人への同意を得てからするようにしましょう。

 

また、エアコンや照明器具を置いて行っても良いのか疑問があればオーナーや不動産屋に聞くことでトラブルなく良い方向に解決できるケースが多いので、積極的にヒアリングを取ることをお勧めします。

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著者プロフィール

引越し女子部 パピヨン

パピヨン

夫が引越し業者で働いていた経験があり、引越し業界の内部情報のネタが豊富です。