引越し女子部公式ブログ

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【友人の実体験】空き巣被害に合いにくい物件の条件とは?

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空き巣に合う家には、狙われやすい家と狙われにくい家があります。今回私の友人から、空き巣に合った時の反省点について聞くことが出来ました。

引越しではどのような物件を選ぶと空き巣被害に合いにくいのかを、実際空き巣にあった友人の実体験を交えてご紹介いたします。

空き巣被害の状況

空き巣被害にあった家は、築年数25年程度の一軒家でした。家は、4m幅の道路に隣接しており、塀などもないことから比較的見渡しの良いところです。

ある日、数時間外出していたところ、施錠していなかった一階の窓から侵入され現金数万円を盗まれたというのが被害状況です。

警視庁住まいる防犯110番のデータ(引用

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侵入窃盗の手口別認知件数をみると、空き巣が約1/3を占めます。住宅を対象とした侵入窃盗の認知件数は、前年比で空き巣(-8.0%)、居空き(-12.7%)は減少しましたが、忍込み(9.5%)は増加しています。

条件1. エアコン設備のある物件を選ぶ

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今回、侵入された私の友人にも窓を施錠していなかったという落ち度がありましたが、施錠をしていなかったのにも理由があったそうです。その家にはエアコンが無いため、夏は扇風機を使用していました。

しかし扇風機だけでは家の中に熱気がこもってしまうので、通常窓を開けて風通りを良くしたそうです。

一度熱気がこもると空気の入れ替えをするのに時間がかかる為、ちょっとした外出時は窓を開けたまま外出することが多かったということです。

一見関係のなさそうなエアコンと防犯対策ですが、以上のようなことからも『エアコン設備のあるところを選ぶ』もしくは『エアコンがついていない物件にはエアコンを設置する』ことが防犯対策上からも重視されます。

また、古い住宅には断熱材が少なかったり、無かったりする家もあります。少し昔の鉄筋コンクリートで出来たマンションの高層階では、熱気がこもりやすいということもあります。

物件選びの際には、確認できるのであれば、夏場の部屋の暑さも確認しておきましょう。

そして、田舎では鍵を開けたまま外出するという方もいらっしゃるようですが、空き巣被害に合わないためにも必ず、施錠をして外出することが重要です。

条件2. 人通りの多い物件、死角の少ない物件を選ぶ

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家は道路に隣接しており、見通しも良い住宅でした。それなのに、なぜ侵入されたのでしょうか?

それは、1つは人通りの少ない道路であったということ。もう1つは死角があったということです。侵入された窓の前には物置があり、そこが死角となっていたようです。防犯上は、死角が無い物件を選ぶことが重要となります。

死角になっている窓が狙われることが多いようです。

条件3. 家の塀や垣根が低い物件を選ぶ

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家の周りの塀が高いと一見空き巣も入りにくいのでは無いかと思われがちです。

しかし実際はその逆で塀や垣根が高いと、一旦敷地内に入ることさえできれば、目撃される可能性が減るため空き巣に入られる可能性が高くなります。

もし塀や垣根が高い物件を選んだ場合は防犯カメラを設置することを検討してみるのも良いと思います。

条件4. 家の周りに砂利を敷き詰めてある物件を選ぶ

侵入された家には、土や芝の庭がありましたが、そこが侵入経路となっていました。土や芝は、歩いても音が出にくいため、砂利の敷いてある家に比べて侵入されやすいようです。

家の周りに砂利を敷いている家では、歩いただけで音が鳴るため、防犯効果があり、敷いているだけで見た目での抑止力となります。

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条件5. アパートやマンションの1階以外を選ぶ

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最初に掲載した住まいる防犯110番のデータの通り、警視庁の調べによると、一軒家の侵入窃盗の割合は全体の41.6%。共同住宅の3階以下が12.9%。共同住宅の4階以上が4.6%だそうです。

他は事務所や商店などになりますから、一軒家への侵入がいかに多いかが判ります。また、アパートやマンションでも4階以上の階の侵入が少なくなっていることから、1階でない物件を選ぶという方法も有効だと思われます。

条件6. 防犯設備のある新しい物件を選ぶ

たとえ引っ越したところが1階であっても、防犯設備を導入することで侵入窃盗のリスクを軽減することはできます。

例えば、監視カメラを設置したり、ホームセキュリティーを申し込んだりする。あるいは、玄関の鍵を最新の鍵に変える。窓ガラスを防犯ガラスに変えるなどです。

もし、あなたが今から物件を選ぶ立場であるなら、そういった目線で物件を選ぶ。もう既に住んでいるのであれば防犯設備を導入するということのも重要です。

簡単にできる防犯対策

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最後に空き巣の防犯対策のポイントを4つご紹介します。

施錠の徹底
これが第一!空き巣被害を調べると鍵をかけていない窓やドアからの侵入が非常に多いです。基本的なことですが鍵はキチンとしましょう。

窓の鍵を増やす
窓の鍵の数を増やす事は進入時の壊さなければならない鍵が増えるため、時間を稼げます。侵入時に5分以上かかると泥棒の7割は諦めます。ワンタッチのサッシロックを使えば簡単に鍵の数を増やせますよ。

庭やベランダ、外から見える場所をきれいにしておく
泥棒に付け入るスキを見せない!

近所の人と日ごろからコミュニケーションを取っておく
ご近所さんや隣人と日頃からコミュニケーションをとっておく事は不審者の発見にも繋がります。

・部屋の電気をつけておく

家にいない時間が長いときは、あえて室内の照明をつけておくことも防犯対策になります。また最近の照明はタイマー機能がついているものもあるので、タイマーを設定しておくのもおすすめです。

泥棒の心理/警視庁、生活安全部講演資料より

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生活安全部講演資料のデータで参考になるものがあるので紹介致します。泥棒がどんなことを嫌がるのかが分かりますよね。

どんな時に泥棒は諦める?
  • 侵入に10分以上かかると諦めるドロボー   90%
  • 5分以上で諦めるドロボー          70%
  • 最初にベランダの掃出し窓を狙うドロボー   49%
  • 犬や警備会社のマークがあると諦めるドロボー 31%
  • 近所の人にじろじろ見られると諦めるドロボー 63% 
犯行を諦める所要時間 
  • 5分以内 58% 
  • 5分を超え10分以内 20% 
  • 10分を超え15分以内 13%
犯行にかける時間
  • 5分以内 29%
  • 5分を超え10分以内 40%
  • 10分を超え15分以内 9%
  • 15分を超え20分以内 16%
防犯灯
  • やや気になり、場合により避ける 44%
  • 非常に気になり避ける 24%
  • 全く気にしない 31% 
飼犬
  • 非常に気になり避ける 67%
  • やや気になり、場合により避ける 27%
やりにくい家の周囲
  • 砂利敷き 67%
  • 土 29%
窓が施錠してある場合
  • 格子のない他の窓を探す 38%
  • 時間がかかるので止める 31%
  • 格子を外して侵入する 29% 
補助錠付きの窓の場合
  • 用心して止める 33%
  • 鍵の付け具合によっては止める 33%
  • ガラスを破って侵入する 33%
住人確認の方法
  • インターホンを押す 75%
  • 電話をかける 31%
  • ガラスに石等を当てる 16%
  • カーテンや雨戸の締まり具合 58%
  • 夜間の家の明かり 33%
  • 洗濯物の干し方 25%
  • 電気メーターの動き方 17%

まとめ

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侵入された家は、引越しから数ヶ月経過していましたが、友人は仕事もあるため、片付けが進んでいなかったそうです。そのため、空き巣被害に合い現金が無いことに気付いたのは、侵入されてから10日もたってからの事でした。

一部、部屋のカーテンを購入していなかったことも、外から中の様子を伺うことができ、犯人に家へ侵入させる動機を与えてしまったのではないかと友人は話していました。

引越し後、カーテン類を購入して設置することはもちろん、部屋を片付けておくことも重要です。

窃盗と自分は無関係と思っている人も多いですが、一部調査によると年間4万7千件も発生しています。

全国の交通事故発生件数が約50万件ですから、自分の家は空き巣に入られることは無いと他人事と思わないようにしましょう。

交通事故と同様、誰の身にも起きる可能性のあることだと意識することが大切です。そして防犯を意識した物件を選び、窃盗被害を防いでくださいね。

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著者プロフィール

パピヨン 引越し女子部

パピヨン
夫が引越し業者で働いていた経験があり、引越し業界の内部情報のネタが豊富です。