引越し料金が高い時期・安い時期まとめ
引っ越しの料金は、業者や荷物の量、移動する距離などによって大きく変わります。しかし、それらが全く同じ条件であっても大きく変わることがあります。それが時期です。今回は、時期によって変わる料金について月別・曜日別・時間別・六曜別でご紹介していきます。
1. 月別
春は引っ越しのピーク
日本では、暦上1月が1年の始まりです。しかし多くの企業や学校では年度制が取り入れられ4月が年度の始まりとなっています。ちなみに企業で年度制を取り入れる理由としては会計上の都合が大きいのですが、それに伴い発生するのが人事異動です。
4月1日は企業内での異動が多いだけではなく、新入社員のほか中途採用者もこの時期雇用され始めることが多いので引っ越しする人も増えます。
また企業では半期や四半期を区切りとしているところも多く、半期にあたる10月1日も異動者が増え引っ越しも若干増える傾向があります。
学生の場合も4月が一つの区切りです。多くの学生は入学や卒業、もしくは年度初めにキャンパスが変わることで引っ越すので、殆どが3月か4月の引越しとなります。
長期休暇のある月も引っ越しが増える
引越しは通常1日や2日で終わりません。片づけ始めから転出、転入をして生活が落ち着くまで数週間に渡ることも少なくありません。そういったことから引越しでは春休みやシルバーウィークなどの長期休暇を利用する人も多いです。
他にも長期休暇には年末年始、お盆休み、ゴールデンウィークなどもありますので、同時期であればそういった長期休暇は引越しが集中する傾向にあります。
年間で引っ越し料金の高い月は?
最も引っ越しの需要がある月は、3月です。次に4月。10月と続きます。需要の多い時期は人手も少なくなるので料金も高くなるのです。その他の月については多少引っ越しを利用する人の増減もありますが、それほど月平均の料金に影響は無いことが多いです。
以上のことを踏まえどれだけ引っ越す人がいるのか参考になるのが、各市町村や区の人口動向です。ここでは、私の住んでいる仙台市を参考に紹介します。
グラフは平成26年4月~平成27年3月まで転入者・転出者の合計を月別で表しています。グラフを見ると転出する方と転入する方の殆どが3月4月であることがお分かりになると思います。このように3月4月は圧倒的に引っ越す方が多い時期なのです。
2.曜日別・日別
出勤日や登校日に休みを取るよりも休日を利用して引っ越す方が、会社や学校などに気を使わなくて済みます。サービス業や接客業以外の会社や学校では、土日祝日休みのところも多いので、料金としては土曜日、日曜日、祝日が料金的に高い傾向があります。特に土曜日は翌日の日曜日も休みの方が多いので引っ越しが集中します。
また、月曜日や金曜日は土日休みと合わせて取る方も多いので、土日祝日休みの次に引っ越しが多いです。以上のことから、土曜日、日曜日、月・金、火・木、水の順で料金が安くなっていく傾向があります。
忘れてはいけないのが月末です。月末は有給休暇の消化や、月初めの異動に合わせて引っ越しをする人も増えます。特に年度末は有給休暇をとる人が増える時期でもありますので、料金に影響が無いか確認する必要があります。
3.六曜
六曜とは?
六曜と聞いても仏滅や大安は知ってるけど、詳しくはよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
六曜とは、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の六種の暦注の一つです。(暦注とは、暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などの事項のこと)
それぞれの意味を簡単にご紹介します。
先勝・・・「先んずれば勝つ」何事も急いで決めるのが吉とされています。
友引・・・「友を引く」厄が周囲に及びやすい、勝負事の勝敗が決まらないとされていますが、幸せを分けるということで結婚式に人気の日でもあります。
先負・・・「先んずれば負け」先勝とは逆に、何事も急がずに決めるのが吉とされています。
仏滅・・・仏も滅するような大凶日。祝い事は仏滅の日を避ける傾向があります。
大安・・・「大いに安し」何事もうまくいくとされている日。六曜の中で一番縁起の良い日とされています。
赤口・・・赤舌神という鬼神がつかさどる日で凶日とされ、仏滅に次いで縁起の悪い日とされています。
大安は六曜の中で一番縁起が良い日
六曜は、中国で生まれたと言われています。宝くじは大安に購入すると良いとか、葬式は友引を避けるべきなど、日本では六曜によって冠婚葬祭の行われる日が変わったり、生活習慣への影響があったりします。
引っ越しでも例外ではなく、六曜で最も縁起の良いとされる大安を希望される方も少なくありません。そういったことから、大安は料金設定が高くなることもあるようです。また、仏滅は仏も滅するような大凶の日とも言われ婚礼や祝い事を避ける人もいるようです。そういったことから引越し業者の中には仏滅割引を取り入れている企業もあります。
六曜のまとめ
4.時間帯
引越で最も安くなる時間帯指定は、時間帯指定をしないということです。フリー便と書かれているプランですね。
そうはいっても予定が立てにくいのでどうしても時間指定をしたい場合、一般的には午前便より午後便の方が安いようです。
それは午前中のうちに荷物を搬入して、午後には荷物の整理に取り掛かりたいという人が集中するためです。ただし業者によっては、午前であっても午後であっても料金が変わらない場合もありますので注意が必要です。
5.まとめ
引っ越し料金が高くなるのは3月4月の特に土日祝日です。大安や午前中も注意が必要です。
3月後半から4月初旬がピーク!
今年の3月20日から4月4日あたりまでは特に引っ越しが集中し、一年の中でも最も料金が高くなる時期と考えられます。
反対に安くなる時期としては、3月4月や10月以外の平日。時間帯は午後もしくは時間指定しないことです。場合によっては仏滅の日も安くなるかもしれません。
これから引っ越しシーズンです。出来れば時期をずらして、ずらせない方は曜日や時間帯をずらして少しでも安く引っ越ししましょう。まずは、引っ越し業者に見積もり相談をしてみましょう。
関連記事
著者プロフィール
パピヨン
夫が引越し業者で働いていた経験があり、引越し業界の内部情報のネタが豊富です。