【アルバイトさん必見】派遣作業員が感じた引越し現場の内情
引っ越し業者を利用した事があっても、引っ越し業者で働いたことが有る人はそう多くないと思います。
筆者の夫は、以前派遣会社の社員として働いていました。引越業者からの依頼も多く、人が集まらないと自らがスタッフとして現場に赴く事も多々あったそうです。
そういったことから複数の引っ越し業者で働いた経験が有る夫から、その時の作業者側の内情を聞き、まとめてみました。
1.繁忙期は短期アルバイトも多い
春は特に引越しの依頼が多く、引っ越し業者の従業員だけでは人手が足りないことも珍しくありません。
そこで引っ越し業者は、短期アルバイトを募集したり、派遣会社に人を依頼したりするなどしてこの時期を乗り越えているところが多いようです。
現場に行ったら、短期アルバイトが数人に対し、社員が一人ということも割とあるそうです。
2.繁忙期は一日に複数の現場を回る
引越の仕事は一言でいうと体力仕事です。きつい仕事でもあります。1週間のアルバイト予定で入った学生が、1日行ってみたら体力的に厳しく、翌日から来なくなるという方もいるみたいです。
アルバイトはしたいけど、引越の仕事は・・・と謙遜される事も少なくありません。
引っ越しの仕事は、お給料は高いものの体力的にきついため、なかなか人を集めるのも大変なのです。そういったことから、繁忙期は1つのグループで数現場行くことも少なくないようです。
筆者の夫は、1日に最大5現場回ったことがあります。
その日は、朝6時前の集合。解散するときには日付がとっくに変わっていて、慣れない作業に体が悲鳴をあげ、さすがに次の日休んでいました。
依頼する側としては、出来るだけ体力もあり破損の恐れも少ない午前中の依頼が良さそうです。
2件あった引越し現場は、午前中のうちに無事終了致しました。
— 【公式】ビッちゃん/神戸~全国への引越 (@homehands) August 15, 2019
本当に良かった👍😆
安心しました。
一般配送のドライバー達は配達完了次第戻ってくる予定ですが、現時点では目途がついていません・・・。
仕事現場におった新人(?)の引越し屋さんが死にそうなくらいヘトヘトになって荷物運んでた。
— あや (@Xenon_Ay) April 2, 2021
勝手に同情しちゃったけど多分あっちの方がつらい
3.作業者がラッキーだと思う現場もある
アルバイトで働いていると、中にはラッキーだと思う現場もあるそうです。アルバイトは時間給なので、移動時間もお給料がでます。
そういったことから、現場が事務所から遠いほど(もしくは現場と現場の距離が遠い)車に乗っている時間が長く、ラッキーだと思うようです。
また、エレベーターのある現場とない現場では作業に大きな差が出ます。古い市営住宅などは4Fでもエレベーターがなく、通路幅が狭いです。
大型の冷蔵庫もTVも全て階段での手運びです。一方、エレベーターがあるマンションなどは、台車に荷物を乗せれば、基本的に後は押すだけなので楽なのです。
他にも、行ってみたら重いものが無かったとか、複数人で行ったのに単身の現場だったとこともあるそうです。
4.慣れない作業員に、重量物を持たせる酷い業者もいる
とある引越し業者に派遣で初めて行った時、夫はその業者の従業員に体力があるか聞かれたそうです。
その時は、久しぶりの力仕事だったので、曖昧に答えたらしいのですが、大型の冷蔵庫を初めてその業者に行った2人で持つように指示されたそうです。
階段もある現場で、握力が無くなりそうで落とすのでは無いかと思ったらしいのですが、休み休み何とか運んだそうです。
頼む側としては、重いものや家電などは、慣れた人に運んでほしいものですよね。
引越し難民のニュースやってるけど、引越し業者に就職する人がいないからだと思う。俺もアルバイトでやったけど、キツい仕事だよ💦
— 音叉 (@onsa2235) February 14, 2019
重い荷物は多いし、上司に罵声は浴びせられるし、トラックの免許も必要だし。
こんな仕事環境じゃ、だれもやりたがらないでしょうね。#プライムニュースイブニング
5.スタッフ同士の会話を聞いていれば、その業者が働きやすいかどうかが分かる
何度も作業者として業者に行っていると、名前を聞いただけでその会社がどういった会社なのかが分かるものです。
派遣スタッフに、引っ越しの仕事をお願いした際、引っ越し作業は良いけど、あそこの引っ越し会社だけには行きたくないという要望が出る事も少なくないそうです。
そういった業者は、だいたい決まっていて、口調がきつかったり、人使いがあらかったりするようです。
6.女性も活躍している
引っ越しは重いものを持つ作業が多いので、男性の作業員が多い印象ですが、女性も活躍している現場はあります。
家具や冷蔵庫等の重い家財を運ぶことは少ないですが、主に荷物の梱包等の作業をする女性スタッフは割といるようです。
アート引越センターには、レディースパックと言って女性スタッフだけのチームで引越し作業をしてくれるというサービスがありますが、やはり女性だからこその気配り等は喜ばれるものです。
7.事務所に戻ってから、まだまだ作業はある
現場での作業が終わると、事務所に戻ります。事務所に帰ると、その日の作業が終了。
では、無いのです!!!
その日に使った蛇腹(じゃばら)や梱包材などの資材を片付け、翌日に必要な物の準備をします。ガムテープ等の消耗品が無くなりそうなら補充を行います。
また、現場で積んだ荷物を、別の大型トラックに詰め替える作業もよくあるそうです。長距離移動の際、引っ越し先が近いのであれば、複数台で行くより、1台で行った方が運賃が良いのがその理由です。
まとめ
引越し現場は体力仕事でかなりきついので、どこの会社も社員数が少ないのが現状です。繁忙期は特にアルバイトや派遣スタッフをどこの業者も雇っていることが多いです。
サービスやスタッフの質が気になる方は、クチコミや社内体制などをしっかりチェックしてみてくださいね。
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著者プロフィール
パピヨン
夫が引越し業者で働いていた経験があり、引越し業界の内部情報のネタが豊富です。