引越し女子部公式ブログ

引越し部員達が女性目線から引っ越しや住まいに関する悩み解消方法をわかりやすくまとめています。

各自治体によって特徴のある助成金・サービスについて

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物件探しをする時にエリアにある程度の選択肢がある場合は、一般的に通勤・通学、交通の利便性などが重要視されがちですが、各自治体の助成などを調べておく事も重要です。

それによって生活する上での出費や生活のしやすさが大きく異なってくることもあります。今回は自治体の助成制度など、住む自治体で変わってくる助成金やサービスについて紹介します。

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1. 子どもの医療費助成制度が異なる

子どもの医療費助成制度は法律で決められているものではなく、各自治体に委ねられているものです。その為、自治体によって大きく差が出ます。

私も引っ越す前の自治体では、子どもの医療費助成が中学校卒業まで無料でしたが、今の自治体では小学3年生までは無料で、2歳以上の初診は500円がかかるようになってしまいました。

自治体によっては、4歳未満までしか助成しない自治体や22歳まで助成する自治体などと、大きな差があります。

全国の子どもの医療費助成制度

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全国の都道府県で助成は行われていますが、自治体によって内容は様々です。多くの都道府県では就学前まで、市区町村では15歳の年度末まで助成をしている自治体が多いようです。

本来医療費の自己負担のルールは、小学校入学前までが2割、それ以降は3割と決まっているのですが、子育てしやすい街を目指すべく上乗せで負担してくれる自治体もあります。

埼玉県新座市や朝霞市では、高校3年生まで、通院・入院の自己負担分を全額助成してくれるようです。

市長区村によって助成の内容が異なるので、引越しをする前にHP等で必ず確認しておきましょう。

「年齢・入院時可否・所得制限」を確認しましょう

子どもの医療費助成で重要なのが、助成対象の年齢、(通院時だけではなく)入院時の助成、所得制限があるかどうかです。また、一度窓口負担をして還付するかたちをとっている自治体もあります。

病院数を確認しましょう

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どんなに健康な方でも、年に数回は病院にお世話になる方が多いと思います。自治体自体に病院数がどれだけあるかという事は、その自治体の医療充実度をはかる上で重要なポイントとなります。

しかしそれだけではなく、近隣の市町村を含めて住む場所から病院に通えるかどうかは物件探しの上で重要な事です。特に自動車運転免許を持っていない方や、高齢者の場合は、交通手段も確認しておく必要があります。

バスや電車などの交通の利便性が悪くても自治体が独自に乗合バスを運行している場合もありますので、合せて確認しておくと良いでしょう。

2. 水道料金は各自治体で大きな差がある

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水道料金は各自治体で大きく変わってきます。同じ水の使用量でも住むところが変わる事で数倍料金が変わるという事も珍しくありません。月々の支払いが数百円・数千円でも、年間換算すると万単位で変わってくる可能性もあるのです。

ちなみに日本で1番水道料金が高いのは、北海道夕張市で6,841円、1番水道料金が安いのは兵庫県赤穂市で853円となっています。同じ使用量でこれだけの差がうまれるのは衝撃的ですよね。

また、人によっては水道水を必ず浄水して使用している方もいます。水源環境が整っている場合、水道から出てくる水の質も変わってくるため、浄水しなくても良い場合があるようです。

周りを山々が囲んでいる自然豊かな地域は水道水も美味しいところが多いようです。そう言った地域は都市の水道水と違い雑味がなく天然水のように飲みやすい水が水道水から飲無ことができます。

水源環境が整っている場合は、それほど殺菌・消毒する必要がないので塩素の量も少なく、おいしい水が出てくるのです。

3. 家の購入・リフォームに補助金が出る自治体もある

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自治体によっては、家を購入したり改修したりするのに補助金を出している自治体やその街に住むだけでUターン・Iターン者に助成をしている自治体、家賃補助をしている自治体などもあります。

■北海道沼田町HP

https://teiju.com/

北海道沼田町では、家を建てた方に300万円の助成をしています。

■福島県二本松市HP

https://www.city.nihonmatsu.lg.jp/page/page001080.html


福島県二本松市では、新婚夫婦世帯に36ヶ月間毎月1万円が支給されます。

■富山県小矢部市HP

http://www.city.oyabe.toyama.jp/ijyu/jyosei/index.html


富山県小矢部市では、最大12ヶ月間毎月1万円が支給されます。

4. 高齢者向けの福祉サービス充実度

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自治体によって高齢者向けの福祉サービスも異なります。紙おむつの支給や配食サービス、中には認知症・高齢者探索サービスを行っている自治体まであります。

高齢者向けの施設では、ケアハウスや特養など自治体が主体となって運営している施設も多くあります。

高齢者向けの施設では入居待ちの施設も多く、こういった施設の数や充実度、入居待ちの状況は高齢者にとってもその家族にとっても重要だと言えます。

介護保険料は2倍の差も!?

また、40歳以上の方が支払う介護保険料は安い自治体で月3,000円程度、高い自治体で6,000円程度とおよそ2倍の違いがあります。

65歳未満の会社員が家族を介護する時に支払われる介護給付金自体にも自治体で差が出ています。介護保険料はただ単に安いから良いという訳ではなく、福祉の観点からは介護保険の資金がうまく地域の福祉サービスの充実に利用されている自治体が良いと言えそうです。

5.高齢者の家庭は健康マイレージに注目

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自治体ごとに異なるサービスや助成制度には、紹介したもの以外にも独自性の強いモノも多くあります。例えば愛知県の飛鳥村には高齢者に嬉しいお祝い金が多く設けられています。

【参考】健康マイレージ制度とは?

■愛知県飛鳥村HP(満90歳で20万円、満95歳で50万円、満100歳で100万円の支給)

http://www.vill.tobishima.aichi.jp/kurashi/kenko/k_kaigo02.html

意外と多くの自治体で行われているのが健康マイレージというもの。色んな内容のものがありますが、多くは万歩計などの歩数や体脂肪率・筋肉量をポイントに変えて、商品と交換したりプレゼントに応募したりするというものです。

■福島県伊達市HP「健幸ポイント」

https://www.city.fukushima-date.lg.jp/soshiki/2/43811.html
健幸ポイントは国と連携したポイント制度で、他にも浦安市や岡山市などが内閣府から総合特区に指定されています。

■神奈川県横浜市HP「よこはまウォーキングポイント」

http://enjoy-walking.city.yokohama.lg.jp/walkingpoint/

■山口県宇部市HP「宇部市はつらつポイント制度」

https://www.city.ube.yamaguchi.jp/kenkou/kenkouzukuri/hatsuratsu/index.html
健康診断や検診などでポイントを貯めることが出来、換金する事も可能です。

■宮城県仙台市「ワケルネット」HP

http://www.gomi100.com/3r/garbage/000062.php

■千葉県流山市HP(送迎ステーションの案内)

https://www.city.nagareyama.chiba.jp/life/1001107/1001188/index.html

市にマーケティング室を設け、ブランド力を高めている千葉県の流山市では、様々なイメージ戦略とサービスで若年層の人口増加につなげています。

中でも「送迎保育ステーション」のサービスは、ステーションと保育園をバスで繋げる安心できるシステムで子育て世代からの評価が高いです。

まとめ

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ここに紹介した以外にも自治体のサービスや助成金には、個人、個人事業向けに様々なものがあります。ちなみに、仙台市では乾燥させた生ごみを野菜やリサイクルグッズなどと交換が出来ます。乾燥生ごみ1kgあたり100円相当です。

もし引っ越しが決まり居住する自治体に融通がきく場合には、住もうと考えているお隣の自治体のサービスや助成金についても確認した方が良いと言えそうですね。

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著者プロフィール

パピヨン

パピヨン

夫が引越し業者で働いていた経験があり、引越し業界の内部情報のネタが豊富です。